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矯正医会だより

2024年2月3日 姿勢と歯ならび7
筆者:松野 修次

 世界の指揮者、小澤征爾が昨年11月のNHKクラシック音楽館に登場しました。ジョン・ウィリアムスin セイジ・オザワの松本フェスティバルの中、サイトウキネンオーケストラ演奏会での場面でしたが演奏が終わってカーテンコールの時に舞台袖から車椅子でしたが、大きな反響を呼び奇跡の公演となりました。昨年89歳となった総監督 小澤征爾ですが最近はあまり体調が思わしくないという情報もあるようです。2009年食道がん、2018年に大動脈弁狭窄症で手術を受け無事に退院し復帰を果たしました。しかしその1年後に急性気管支炎で予定されていた公演などを降板せざるを得なくなった時もありました。
大病を患いながらもそのたびに完治させ、不死鳥のごとく指揮活動で活躍を続けていました。このような中で、指揮者として最も気になるのは腰痛ではないかと推察しています。「腰痛があるまま活動を続けることは、かなり難しい」と語り、2011年1月手術を受け乗り越えてきています。御尊父は歯科医師のようです。

レナード・バーンスタイン譲りの全身全霊で熱のこもったメリハリある指揮でしたが、指揮者にもよりますが、指揮台から椅子に腰掛けている演奏者への指揮はどうしても背中は丸くなりがちになり、腰も前傾姿勢になります。それに対する対策をしっかりしていないと腰、体幹への負担が非常に強くかかるようになると思われます。

 そこで、小澤征爾が指揮している過去の演奏会から姿勢について検証してみました。あくまでビデオからの推測であり、正確さには欠けるかもしれませんが、全体的に円背気味であり特に弦楽器に細かく指示を出している姿は腰を痛める角度の前傾になっているものと思われました。また、横顔の分析をしてみますとBrachyo-facial pattern の様に見受けられます。演奏する前に口を開けて下顎を少し前に出すような動きをさせているのはそのような骨格とかみ合わせの影響があるのでないかと考えています。あるいは演奏前のルーティーンとかリラックスかもしれません。
体の影響に厭うことなく本当に心を震わせるような名演を多く残してくれたことに、いつも心から感謝の気持ちで一杯になります。特に長時間の演奏が難しくなった時期に、チャイコフスキーの弦楽セレナーデ ハ長調第1楽章のみの演奏は神がかりでした。自分自身も管楽器に関わっていた時期があり、オーケストラの演奏を好んでいましたが、この弦楽合奏だけは何か特別な感銘を受けました。職業上の姿勢にはこれからも注意していきたいと思っています。

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