よく「アメリカで医療にかかると非常に高い費用になる」と言われることが多くあります。では、それはどのような意味なのでしょうか?そして、日本での矯正歯科の医療費は安いのでしょうか?
この円安の時代背景と合わせて考えてみたいと思います。
【アメリカの医療費事情】
アメリカは2016年にGDPの17.8%を医療費に費やしました。
一方、米国医師会によると、日本を含む11か国の高所得国とされる平均支出はわずか11.5%でした。金額にすると、アメリカ国民一人につき、9403ドルを費やしている計算です。これは他の国の約2倍です。その理由には、管理費、薬剤費、賃金が高く、保身的医療で高額な治療費の設定などが挙げられるそうです。
【日米の歯列矯正費用は?】
アメリカの矯正治療平均価格について、2023年9月にアメリカの保険会社が調べた「治療タイプ別の推定基本価格」の一例です。
治療タイプ | メタルブラケット | クリアブラケット | リンガルブラケット | アライナー |
推定基本価格 | $3,000-$6,000 | $4,000-$8,000 | $8,000-$10,000 | $3,000-$8,000 |
数字での比較では、基本的に日本ととても大きな違いはないように思われます。しかしながら、アメリカではこれに民間の保険でカバーされることがあるため、入っている保険会社のプランにより費用は変化します。
【未曽有の円安時代】
2023年12月の為替では1ドル147~149円の相場で変動しています。世界中で物価高が著明に感じられる昨今においては、日本人からするとアメリカでの治療の場合には割高感が出るかもしれません。
【矯正歯科治療の選択】
矯正歯科治療の費用は治療を受ける場合には重要な情報で、クリニックを選択する一因にもなるでしょう。しかしながら、費用だけで判断することはとても懸念されますのでご留意ください。
ご自身に、ご家族にとって、とても大切な素晴らしい歯並びと健康のために!
【参考】
・https://america-info.site/high-medical-bills アメリカInfo.「アメリカの医療費」
・The Average Cost of Braces アメリカの矯正治療平均価格